メモリーは、自作パソコンを組み立てる際に欠かせないパーツの一つです。現在、パソコン用のメモリーで主流となっているのはDynamicRandomAccessMemoryとよばれるもので、電源が供給され続けている限り記憶内容が保持される性質があります。言い方を変えれば、電源を切るとそれまで保存されていた内容が消えてしまうということでもありますが、動作に不具合が出た時に再起動をかけるとメモリーの内容がリフレッシュされて不具合が解消されることがあります。パソコン用のメモリーにはいくつかの規格がありますが、近年自作パソコンのユーザーの間では2007年頃から登場するようになったDDR3SDRAMと、2014年頃からパソコンに搭載されるようになったDDR4SDRAMの2種類の中から選ばれるケースがほとんどです。
規格名から想像できるように性能はDDR4の方が優れており、データの転送速度はDDR3の製品と比べて理論上でおよそ2倍で、消費電力についてもDDR3の8割程度に抑えられています。一方、性能が良いがゆえに価格はDDR4の製品の方が高く、これが自作パソコンを組み立てる際に悩みになります。自作パソコンを組む目的が定まれば、それに最も合致したマザーボードがある程度絞り込まれますが、それによって購入するメモリーの規格も自ずと決まります。2つの規格のうちどちらを選ぶかはパソコンを自作する目的に応じて決めると良いですが、ゲームや動画編集などといった負荷がかかる用途の場合は予算の範囲でできるだけ性能が良いものを選ぶ必要があるでしょう。