自動車の動力性能向上の為のレース車両の技術

現在の新型自動車のエンジンは、乾いた雑巾を絞ると言われるほど凡ゆるアイデアが盛り込まれて高い次元での低燃費を実現しており、1%~数%程度の燃費向上の為に莫大な開発費用が費やされています。又、新しいエンジンシステムを開発するだけで無く、従来のエンジン作動時の部品同士の抵抗を軽減する技術や部品の軽量化などの開発が行われています。現在の自動車のエンジンのシリンダーブロックは、軽量化の為に鉄より柔らかいアルミ製が多くなっている為に、ピストンの上下運動によるシリンダーボアの摩擦による摩耗を軽減する必要性が高くなっています。その為、一般的にはシリンダーボアの内壁を保護する為に鋳鉄製のシリンダーライナーと呼ばれる円筒が挿入され、加えてシリンダーライナーには油膜を保持する為のクロスハッチと呼ばれる細かい溝があります。

ミラーボアコーティングは、シリンダーボアの内壁に鏡面仕上げの鉄のコーティング被膜を形成し、被膜表面の無数の微細な穴が油膜を保持している為に、シリンダーライナーが不要となっています。ミラーボアコーティングなどの被膜技術は、シリンダーライナーを不要とする為にエンジンの軽量化や小型化、燃費向上などに有効な事から、レース車両や海外のスポーツカーに以前より導入されています。しかし、製作工程の複雑さやコストの問題から大量生産される量産型自動車には導入されていなかったのですが、現在ではフランス国営企業ルノーの子会社で導入されています。

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